【黒流さん&亜沙さん&山葵さん編】和楽器バンド、出雲大社公演の衣装デザイン/制作をしました。【Kurona&Asa&Wasabi ver.】I designed/created the costumes for the WagakkiBand concert at Izumo shrine.
先月出雲大社にて、デビュー五周年記念
単独奉納公演をされた際にお披露目になりました
新衣装をお作りしました!
今回は黒主体・レザーというテーマを頂いたので、
黒の質感の違いで遊びつつ、ライダースジャケット風にしてみたり、狩衣風にしてみたり。
そして制作途中で出雲公演が決まったので、
縁結びで有名な地に因んで結びの飾りを増やし、
格の高い神社に合うような雰囲気を目指しました。
ちょうど1年前に出雲大社へ行った際に購入していた「縁結びの糸」を全員に、そしてその時頂いた、遷宮前の本殿の屋根として実際に使われていた檜皮の古材を可能なアイテムに入れ込みました!少しでも舞台上にパワー+できていたら幸いです☆
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【和太鼓・黒流さん】
一見和の要素が無いように見えますが、
衿を重ねたところ、和の結び等、ディティールとして各所に組み込んでいます。
斜めにしているもう一本のベルトは石帯を模して追加しました。
この衣装の時よく腰にバチを挿していらっしゃいますが、
これは元々、平緒がただの細帯ではなく、
帯刀するの機能を持ったものだと知り、
オプション的にバチを帯刀(黒流さんにとっては刀はバチだろうと思い)
することもできるようにしたためです。
(ちなみに本来のように帯と平行に帯刀すると演奏に触るので
斜めに挿すようになっています)
パンツはたっつけ袴がモチーフです。
左上・二重衿の下衿。平緒と同じ着物から取った生地なので柄が兄弟。
右上・袖のロールアップ留め。後から結びに変更!ボタンはコンチョボタンだけど菊っぽいので採用!
左下・一部伸びやすい生地に切り替え、飾りは狩衣に見られる袖口の飾りから。
右下・横長の珍しい柄で作りました。とても繊細で綺麗な柄です。
シャツの長めの後ろ裾の裏地には
こんな柄を入れてあります。
ほとんど見えないと思いつつ。。。
(一見シンプルに見えて実は羽織裏が派手みたいな美学、
チラ見えを期待!笑)
チラ見えを期待!笑)
【ベース・亜沙さん】
衿の合わせ、伊達衿があるフード付きパーカーで、
身頃半身と衿にだけ合皮を使用しています。
衿元で締めつつ、柄は花柄で彼らしくかわいらしさを。
衿元で締めつつ、柄は花柄で彼らしくかわいらしさを。
老木に梅の渋かわいい柄!
どこの柄をどう配置しようかすごく悩みました。。。!
柄優先で一部接いだところも!
着物を解いて使うと、生地幅が狭いので柄の配置に工夫が必要です。
踊り用の着物から作りました。
着物を解いて使うと、生地幅が狭いので柄の配置に工夫が必要です。
踊り用の着物から作りました。
実はラグラン袖初めて作ったんです、、、
だからドキドキした、、、(何の告白)
この三段片スカートと袖口レース、フードを付けることは亜沙さんのアイディアです!
さすがご本人、ナイスチョイスでした!♪
【ドラム・山葵さん】
半分ライダースっぽい衿、もう片方には注連縄イメージで配した飾りを。
出雲大社の注連縄に見られる
特徴的な紙垂の形でペンダントを作りました!
黒留袖から取った襖絵のような柄でカジュアルだけど上品に。
ちなみに、出雲本番日だけ腰の注連縄?に房が付いていました!
(注連縄の房は「〆の子」というそうです!)
(注連縄の房は「〆の子」というそうです!)
意味的には房は良いけど、デザイン的には蛇足かなー?
と思いながらだったのですが、本番日は意味あっていいでしょう、
これが終わったら外そう、という話になり1日だけ違うバージョンでした!
当記事5枚目の画像が当日の写真です!